学園集

□ブルーローズの狂気
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ブルーローズの狂気







「有難うございました。続きまして、生徒会から生徒のみなさんにお話があります」


司会者の紹介と共に長ったらしい教員陣の話が滞りなく終わり、マイクは間もなく生徒会委員にバトンタッチされた。

その後直ぐに、他の生徒と出で立ちの違う肩に上着の制服をかけた男がズカズカと歩き壇長の中央に悠々と立った。


「アーアー、マイクテスマイクテス、アー」

「「「(今更確認せんでも、抜群に快調だ!/式場内一同)」」」

「……」

「「「……(ゴクリ)」」」

「あー在校生の生徒諸君…本日はお日柄もよく〜……ッだあぁァんな小難しいこと言えるか!!!!!」

「「「(狽ヲぇ!!?)」」」

「ぅおい、てめぇーら元気か?耳かっぽじってよーく聞きやがれ!知っての通り俺様がこの紅蓮裸眼生徒会執行部会長のカミナ様だ!!難しいことは言わねー、てめぇーら全員俺様についてきやがれ!!!以上!」

「「「(……)」」」


言いたいこと言って自己満足したのだろうか、会長ことカミナは来たときと同様にズカズカと段幕の中へと消えていった。

と思ったら、先程の着崩した服とは真逆の生徒が直ぐ様やってきた。


「先程の演説はすまなかった。生徒会長に代わって、副会長であるこのヴィラルがこの場をお借りしたい」

「ヴィラルてめぇー!何謝ってんだ!ふざけモガァ!?」

「……。桜満開の今日に式が出来ることを嬉しく思う。これからの学園生活が、各々にとって心身共に充実した毎日であることを心より願っている」





新学期始まって45分。
生徒達の顔からは不安の色がありありと出ていた――Byロシウ書記









080610


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