短編集

□つい、かまいたくなる
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かまいたくなる
*拍手1




「ビラル─!」

「ん?」

「どこ行くんだ?暇なら手伝ってほしいことがあるんだけど」

「おい」

「何だ?ビラルどうした?」

「ソレは、なんのつもりだ」

「ソレってなんだ?ビラル」

「だから、その言い方だ!貴様、俺を愚弄しているのか?」

「愚弄?…あぁ、なんだ発音のことか。」

「……シモン、貴様に一ついいことを教えてやろう。オレの名は"ヴィラル"であって"ビラル"ではない」

「うん、知ってる」

「喧嘩か?喧嘩を売っているのか?利子付きで大人買いしてやる」

「へぇ〜、やっぱり獣人って耳も良いんだな!俺なんて、自分でもちゃんと"ヴィラル"を"ビラル"って言い分けているのかすら微妙なのに」

「そこ違うだろ。ちゃんとの言葉の使い方も間違ってるし、分ける意味も無いだろ」

「そうか、そうか〜獣人は瞬発力・胴体視力・腕力と共に聴力にも長けているんだな〜リーロンとロシウに教えてやろーっと♪」

「無視か!?と言うか、あの妙にくねくねしている奴には話すな!オレの話題をアイツと話すな!!」

「あ、リーロンちょうど良いところに来た!」

「シモ───ン!!!??」




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イジられヴィラルに構いたがるシモン氏

080123


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