その他の夢

□ボカロ
1ページ/1ページ


「マスター、」

「だめ」

!!!!


カイトがねだるように私を覗き込んでくる時は大抵いい事はない。
今までの経験から瞬時にその予感をキャッチした私は彼が二の句を告げる前にバッサリと切り捨てた。
顔全体でショックを表し『まだ何も言ってないです!!』と腕に縋りついてくるカイトの顔をぐいーと手ではがす。


「ひどいですひどいですひどいですマスタぁああぁ!!」

どうせまたアイス絡みでしょいい加減にしなさいよ今月いくらあんたに貢いでると思ってんの!

「っち違いますよアイスじゃないですー!!いやアイスも欲しいけど!

「何が何だろうと却下あああ!!」

「簡単なことです!すごく簡単なことですからぁあ!!マスターじゃないとできないんですぅうう!!!」

「へーどんなこと?」

「キスしてほしいんです!!!」



思考が一瞬停止した。



「……は?」

「人間は親愛を表す時行動で示すと聞きました!!僕なりに調べた結果一番の相手に自分の好意を示す時の行動は接吻が最適だとテレビで」

「…あんた一か月テレビとアイス禁止」

「ええええええええ!!!!」


馬鹿な愛犬


こいつの馬鹿さをなめていた。




[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ