その他の夢

□バサラ
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やばい。
どのくらいやばいかって言うとマジやばい。



「おや…起こしてしまいましたか」

「ええと……貴方様は何をしてやがるんでしょうか…」

「貧血で保健室に来たところ、貴女の香りを感じたので」


確かめに、と明智がさもなんでもないような顔で言った。(お前は犬か!)

いや、ベットで寝ている私の上に覆いかぶさるような体制になっている時点で大問題なんですけれど。


「ちょっ、とりあえずどいてもらえないかな…!」

「なぜですか?」

「なぜですかって!!こっちがなぜですかだよ!!どいてってば…っ!」


明智を無理やりどかそうと肩を叩けば、その手はいとも簡単に取られ、ぎりっとシーツに縫いつけられる。

思わず痛みに顔がゆがませれば、なぜか明智が驚いたように目を見開いた。


「……イイ」

「は…っ!?」

「…貴女の嫌そうな顔はこれまでたくさん拝見してきましたが、苦痛に歪む顔をみるのは初めてなので………ああ、」

「あけ、ち…!?ちょっと…痛い…っ!」





……興奮してきました




っぎゃああああああああ!!!



「むっ無理無理無理!!明智タイム!!!」

「うるさいですねぇ…タイムって小学生ですか貴女は」

「あああ明智、落ち着こう!一回落ち着こう!!ほら深呼吸!!!」

「どう見ても落ち着いた方がいいのは貴女ですが…やめる気はさらさらありませんので」

!!!!

「まずはそのうるさい口を塞がせてもらいましょうか…」



ガラッ




「おーいサボり娘〜〜いつまで寝てんだ…よ…」




「さ…さす、けぇ…!!!」

「…っち…」


保健室のドアを乱暴に開け放ち心底だるそうな声色で雰囲気をぶち壊しにしてくれたのは、我が悪友こと猿飛佐助。

神はこの世にいた!と目を潤ませて心の中で狂喜乱舞する私とは対照的に、真上で聞こえる舌打ち。

しばらく目を丸くして固まっていた佐助だが、はっとして私たちを指さした。


「えええ!?ちょっとちょっと何してんの御二人さん!!?」

「っさ、佐助えええ!!助けてヘルスミーー!!!」

「ヘルプミーな!!ってか何!?明智の旦那何してくれちゃってるわけ!!?」

「嗚呼五月蠅い……真田の猿に用はないんですが…」

「知るかよ!!とにかく離れろって!!!」


青筋立てた佐助によってべりっと引きはがされた明智と私。
明智は不機嫌に佐助を睨みつけ、その視線をすっと私にずらした。

びくっと肩が跳ねる。


「…今日はそこの猿のお陰で台無しになってしまいましたが……次は逃がしませんので、覚悟しておいて下さいね」


くはっ、くはははははははっ!!!と随分気味の悪い高笑いをしながら保健室を出ていく明智。




「ほんと、勘弁して下さい…」





佐助に労われるようにぽん、と肩を叩かれ、脱力。



人のがることはやめましょう



(ごめん、佐助頼むから一発殴らせて)
(ええええええ!!!ちょっなんで!?)
(行き場のない怒りが収まらねーンだよオオオオオどうにかしてくれこの気持ち!!)
(俺様超関係ねー!!ちょッタンマアアアア)


 

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