小さな神様と灰色魔王
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魔王「…………今何と」
神様「きらい」
魔王「？！」
神様「だいっっっっきらい！！！」
某魔王城。
魔王「う…………ぐぅ」
爺様「うおう？！ど、どうしたボロボロになって」
魔王「……恋人って…………痛いんですね」
爺様「…………は？」
爺様「つまり、その子と喧嘩になり殺されかけ命からがら逃げてきたと」
魔王「クーちゃんやたらと強いんですよ……久々に私も愛鎌出して応戦するも一方的に……うう」
爺様「難儀なことじゃ」
魔王「相槌ありがとうございます……満身創痍の友人が訪ねてきても仕事の手は休めないんですね」
魔王「友人の相談は親身になって聞くものでしょう？！人情的に！」
爺様「正直な話、興味ない故早く消えろというか」
魔王「ちょっとは慰める姿勢を見せて下さいよ！」
爺様「慰めたが最後、つけあがるじゃろ？」
魔王「くっ……アルハインは何処です？あれなら私をなおざりに扱いはしないでしょう！」
爺様「若は人の町に行っておる。夜まで帰らんと思うぞ」
魔王「また遊びですか！あれは魔王としての責務を果たしているんですか？！」
爺様「お前が言うでないわ」
魔王「ああもう終わりです！クーちゃんに嫌われた！やっと恋人になれたというのに！！」
爺様「……昔から恋仲だと言っておったと記憶するが」
魔王「はっきりと了承得たのはつい先日です」
爺様「……流石の儂も引くわい」
爺様「仕方ない。話だけは聞いてやるから、原因を言ってみろ」
魔王「爺のツンデレは誰得ですよ」
爺様「下らんことを言う暇があれば、とっとと本題に入って帰れ」
魔王「はいはい……実は」