その他 短編
□ミス(雲雀恭弥)
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「君さ、馬鹿でしょ」
いきなりの罵声。
驚くなかれ。
これが日常。
「ここ間違えてるって言ったでしょ?何回言えば直るのかな」
スイマセンね。
能無しで。
只今、風紀委員に出す書類の間違いを指摘されてる真っ最中。
「だから…スイマセンって…」
さっきから謝ってるじゃない。
「謝ればすむと思ってるわけ?」
ギロ、と視線が鋭くなる。
う…。
「君の間違いも、僕の説教も。これで何度目だと思ってるの?」
そう言われると、アタシは黙るしかなかった。