REBORN 短編

□お化け屋敷
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私達は今、お化け屋敷に入っている。





今日は文化祭で、恭弥は見回りをしなければならなかったのだ。






ついこの間
「お化け屋敷とかの類は嫌い」
と言っていた。



なんでも、いきなり驚かされるのが嫌いらしい。





「なんでお化け屋敷とか作るかな」

「クラスの出し物よ」

「くだらない」

「仕方ないじゃない」





まあ、私も驚かされるのは苦手だ。







「それにしても…さっきから全然脅かしに来ないね」


恭弥といるからかな?




「僕を脅かそうなんて百年でもまだ早いよ」





恭弥に殴られるのを恐れて、みんな出て来ないのね。



それじゃお化け屋敷なんて呼べないけどね。






結局、誰も脅かしには来なかった。


私達にとっては、ただの暗い一本道ね。






「ここ、潰した方がいいね」


恭弥、貴方のせいよ。










お化け屋敷を出ると、真っ先に屋上へ向かった。
 
 




「休むの?」

「うん。少ししたらまた見回り行こうか」





お化け屋敷で疲れたのね。




「膝貸してあげようか?」

「いいのかい?」

「ええ」

「じゃあ頼むよ」
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