REBORN 短編
□片道通行
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ボンゴレの霧の守護者はとても綺麗なお方です。
その部下の私はとても惨めな女です。
恋をしてしまいました。
上司である六道骸様に、恋をしてしまいました。
決して叶う筈のない恋。
わかっていました、そんな事。
それくらいの頭はあります。
手の届かない果実にむやみに手を伸ばす程、私は愚かではないのです。
身の程知らずではないのです。
私はその気持ちを忘れる為、幾人か男性と付き合いました。
でも駄目でした。
みんな、死んでしまうのです。
何者かに殺されてしまうのです。
誰が何のためになのかはわかりません。
しかしみんな、私と付き合った次の日には屍になっていました。
……嗚呼、こんな事を考えている場合ではない。
報告書をまだ六道様に出していなかった。遅れたらあの人はうるさいのです。
報告書を持って、六道様のお部屋へ行く。