BLEACH 長編
□05
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九条が去った後の部屋では老人が一人。
「ただの四席じゃと?笑わせよる…」
老人は髭を撫で付ける。
「途中から敬語が抜けておったわ。若造め」
彼ほど愉快な反応を見せてくれる男を、老人は知らない。
真面目故の確固たる決意。
忠実故の想い。
本当は誰よりも切望しているくせに、それを表に出さないのは真面目だからか。それとも馬鹿だからか。
どちらにしても、愉快な事に変わりはない。
「いつまで…かの?」
(握り締めた拳を、老人は知っていた)
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