BLEACH 長編
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##NAME1##ちゃんが嫌な子なら良かった。
嫌な子なら思い切り嫌いになれた。
私の方がいい子だって優越感に浸ることができた。
こんなに苦しまなくて良かった。
そもそも、##NAME1##ちゃんに会いたくなんてなかった。
まだ、顔も知らない妹に嫉妬していた方が楽だったのかもしれない。
なんだろう、私は。
流魂街に送られてからの私の人生を全部否定している。
「嫌な女…っ」
私の方が嫌な性格。
それからお兄ちゃんは虚に襲われて死んでしまった。
私を守って、犠牲になったんだ。
最後まで、お兄ちゃんは私を愛してくれていなかった。私を見てくれていなかった。
所詮私は代わりにもなれなかった女の子。
あの人にとっては、無いに等しいものだった。
(それでも嫌いになれない私は惨めな子)