その他 短編
□休憩(沖田総悟)
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「またサボりですか、沖田さん」
「なんでィ。人をサボり魔みてェに」
ちょいと休憩にきただけでさァ。
そう言うと、そいつはフフ、と笑う。
ここは小さな団子屋。
この女はそこの娘。
「この頃、毎日来てますね」
「そうでしたっけ?」
「そうですよ。よっぽど暇なんですね、真選組一番隊隊長さん」
当たり前でさァ。
「暇じゃねェ時なんてありやせんぜ」
「あら、じゃあうちの店は団子のためじゃなくて暇つぶしですか」
思ってもいねェくせに「酷い」と笑う。
まあ、それもあるが、やっぱり一番の理由は…。
「お前に会いに来たんでィ」
無駄だと分かっていながらも言いたい。
何故無駄かって?