ボカロ 短編
□晴天の日に
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晴天の日に貴女は死んだ
「お別れ日和」と、俺の中の貴女が笑うようで腹立たしい。
どうして笑っているのですか？
俺は涙しか出せないのに。
貴女なんて嫌いだ。
いつも俺の想いなんて無視する貴女なんて大嫌いだ。
まだ逝かないでと言ったじゃないですか。
俺の隣に居てくれと言ったじゃないですか。
貴女はなんて勝手な人だ。
俺を捨てもしないで居なくなって。
どうせなら壊して欲しかった。
貴女とのお別れがこんなに悲しいのなら、貴女との思い出なんていらなかった。
「ます、た…」
胸なんて締め付けられない。
痛みもしない。
ただ、悲しかった。
「…あああああぁあぁああぁあああああああぁああぁぁあああ！」
叫ばずにはいられなかった。
そうでもしないと、自分の想いに圧し潰されそうだったから。
怒り？憎しみ？
いや、違う。
これは。
愛しさだ。
もう貴女と笑い合えない。
もう貴女と話せない。
もう貴女に触れられない。
隠しきれない涙が溢れだす。
また会えると信じていればこれからの日々も、貴女が好いてくれた俺のままでいられるのでしょうか。
堪らなく悲しいこれからの日々も、やり過ごせるのでしょうか。
マスター、大好きでした。
きっとこれが
（貴女に泣かされる最後でしょう）