THE SHINE

□レクイエム〜遠い空に〜
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「ユーリ!!」
ユーリの部屋の扉を開けた。
ユーリは眠っていて…
オレはそっと近付いた。
また泣いていたのか、辛い夢を見たのか、頬には涙の後が残っていた。
「ユーリ…すみません。オレ…ユーリに辛い過去、思い出させてしまったッスね…」
ユーリね頭を撫でる。
「でもね、ユーリ、オレだってユーリの寝顔見ると、不安になるんスよ??」
ユーリやオレ達に『死』は存在しない。
それはユーリも、オレもよく分かっている。
それでも…愛しい人がいなくなると…と、つい考えてしまう。
大好きだから…
失うのが怖いのだ。
「ユーリ…愛してる…」
寝ているユーリの額に、軽くキスを落として部屋を後にした…。

END...
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