THE SHINE

□はっぴぃはろぅいん☆
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2人は笑いながらスマイルに抱きついた。
「小さい魔法使いさん達、こぉんばぁんは〜☆」
「スマもとりっくおとりぃ??」
「なんのかっこぉ??」
エリューとリーヤはやはりハロゥインを自分なりに楽しんでいたスマイルに尋ねた。
「ボクはねぇ〜、悪戯大好きな死神だよ〜」
「しにがみさん!!!」
「イタズラ〜??おかしもらったのに??」
リーヤはスマイルの持っていたカボチャバケツに目をやりながら訊いた。
「イタズラも楽しいよ〜」
「イタズラたのしいの!!!」
「してみたい!!!イタズラぁ!!!!」
楽しいと聞いて、目を輝かせたリーヤとエリュー。
「あまり悪戯されても困るんだがなぁ…」
そこへ城主のユーリが階段を降りてきた。
「スマイル、私の部屋を荒らして行くな…」
「だって〜ユーリ爆睡してお菓子くれなかったからヒッヒッ☆」
スマイルはユーリが寝ている間にやってきて、お菓子を貰えなかったので、文字通り悪戯をして部屋を後にしたのだった。
「全く…ホラ…」
ユーリは溜め息を吐いてスマイルにお菓子を渡した。
「ヒッヒッ☆ありがとぉ〜」
そう言い、スマイルはまた姿を消してしまった。
「ユーリ、ユーリ、ボクにも!!!」
「とりっくおとりぃ〜」
エリューはユーリのズボンを引っ張り言った。
「そうだね。小さな魔法使いさん達」
ユーリは微笑んでリーヤとエリューのカボチャバケツにラッピングされたお菓子を入れた。
「いいか二人共、悪戯はしちゃいけないからな」
「あいっ!!!」
「うんっ!!!」
元気良く返事した二人の頭を撫でてから、スマイルが散らかした部屋の片付けをするために再び自室に戻った。
「おかし、もらったら、イタズラ、めっだね」
「にぃちゃんにおこられるね」
そんな事を話ながら城内を歩いていると…
「おや…可愛い魔法使いさん達、こんばんは」
「ジズさん!!!」
たまたま諸用で来ていたジズに会った。
「今日はハロゥインでしたね…」
「とりっくおとりぃ〜だよ」
「とりっくおとりぃ〜」
「ですね。では…」
ジズは両手を軽く上げ、二人のカボチャバケツを浮かべて見せ、リーヤとエリューの周りを沢山のお菓子で囲んだ。
「わぁ!!!」
「すごい〜」
にっこりと笑い手を叩く。
「はい。私からのお菓子です」
二人の手元に帰ってきたバケツの中を見ると、沢山のお菓子で満たされていた。
「いっぱいだぁ〜」
「ありがとっ!!!」
「Happy Halloween」
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