THE SHINE

□道標
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絶望…
不安…
恐怖…
壊れてゆく私…
失うことが怖くて…
悲しみに押し潰されそうで…
私は…こんなにも弱かったか…??
一歩進めば闇…
闇は私の見方のはずなのに、闇の中で彷徨う…
そんな中、星を見つけた…
『こっちだ』と私を呼ぶ…
まるで聖書に出てくる道標の星…
─ワタシヲヨブミチシルベ─

‡ ‡ ☆ ‡ ‡

頭を撫でられる感覚があった。
ゆっくりと瞼を上げる。
私は涙を流していたのか、「おはよう…」と声を掛けられながら涙を拭われた。
目の前には、何時もの優しい顔…
『フィー…』

一瞬だけ、あの人に見えた…

「お前…ずっとここに…?」
私は問うた。
「たまたまッスよ」
アッシュはそう言った。
「何、私を撫でていた?」
「ユーリが余りにも辛そうだったから」
再び頭を撫でてくれた。

いつだってそうだ…。
私が“恐怖”に怯えていると傍にいる…

「また、辛い夢を見てたんスか?」
優しく語り掛けてくる。
「いや…」
私は一端、枕に顔を埋めた。
そして再びアッシュに顔を向け…
「独り…暗闇の中にいた」
とだけ述べた。
「ユーリ、独りは嫌いッスもんね」
「でも、おかしいんだ」
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