呪われた人々

□アバウト!!(笑)
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黄昏の森・深奥部…

「ジョナサン、あれ!!」
「あぁ…何かいやがるな」
シャーロットが指をさした先…水深がかなり深い沼の底に、その魔物―ダゴンはいた。
「潜るのか??」
「じゃなきゃ攻撃なんて当たらないわよ。任せなさい。アイツを倒す位までは、息継ぎ無しで空気を確保してあげるわ」
そう言うと、シャーロットは呪文を唱える。
すると、2人の周りに、薄い空気の膜が出来た。
「行くわよジョナサン!!」
「OKシャーロット!!」

2人は、沼に飛び込んだ。
ゆっくりと、底へ落ちていく。
そして、遂に合間見えたダゴンは…
「なっ…頭が2つだと!?」
ここに来るまでの間に何匹も見かけた、蛙の様な頭と、如何にも魔物と言える足元の頭…
「くそ…どっちを攻撃すればいいんだ」
鞭…ではなく大剣を構えて言うジョナサン。
「決まってるじゃない…攻撃を加えて、ダメージが有る方よっ!!」
さらりと言い放ったシャーロット。
「はぁぁ!?なんでそんなにアバウトなんだよ!!」
「アバウトって何よ!!本当の事を言っただけでしょう!!」
「最近そんなのが多いぞ!!」
「多く無いわよ!!」
この絵画のボス戦にも関わらず、Talkモードに突入しちゃった2人…
そんな2人にお構いなく、ダゴンは水撃を飛ばし…

再戦が決定。
一旦、ヴィンセントの店まで戻るはめに…

だが…

「あんたがボサッとしてるからでしょう!!」
「んだと!!アバウトなアドバイスしか出来ない方が悪いだろ!!」
「それでもさっさと攻撃すれば、負ける事は無かったハズよっ!!」

戻って早々、もはやTalkバトルに突入している2人に、オロオロするしかないヴィンセント。

しかし、黙っちゃいない人がもう一人…

『お前達、いい加減にしないかぁぁぁっ!!』
隣の部屋にいたエリックが、物凄い音量の声を上げた。
そこはもう、「霊体の為せる技」である。

で…呼び出しを食らい…

『全く…お前達はどうしてこうも喧嘩が絶えないんだ』

まさかのお説教。
泣く子も黙る悪魔城でお説教である。

「でもよぉエリック〜、いい加減なアドバイスを言う方もどうかと思うんだけど」
ジョナサン反論。
『あ〜…。ジョニーも割といい加減だった』
「なっ…あんのオヤジっ!!」
撃沈しました。
「でもエリックさん、敵の情報が皆無の中、頭が2つある魔物に出会ったらどうする??」
『そんなもの、両方攻撃するまでだ』
「「なっ…!!」」
その一言が決定打となり…
二人のTalkバトルは終了。
黙って黄昏の森に行きサンダークロス連発で倒して来たんだとか。

「複雑…なんか複雑だわ…」
「シャーロット…アバウトとか言って悪かった…」

若者達の悪魔城攻略は、まだまだ続く……

END...
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