呪われた人々

□振り回される悪魔精練士(笑)
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バルジット山脈、ジュリアの店…
「じゅ…ジュリアぁぁぁぁ…」
デッキブラシを杖代わりに、ボロボロになったヘクターが入ってきた。
その隣には、コメットスターのフィーが出ていたが、そのフィーもボロボロだった。
「ちょっとヘクター!!フィーちゃん!!」
「グッバイジュリア…」
『ジュリアさん…さようなら…』
そう言いながら倒れた二人に…
「え…縁起でもない事言わないで頂戴!!」

ジュリアは絶叫した。


「それで…一体何があったの??」
「大方、バッドコンディションでボスラッシュへのゲートをくぐって負けたんだろ??」
「黙れベルモンド!!」
ベッドに運ばれ、手当てをしながら心配するジュリアちゃんの隣に、何故かいるラルフさん。
「そもそも、何故貴様がここにいる!!」
「何故と言われてもだな、サイファが美味いアプリコットジャムを作ったから、お裾分けに来ただけだ」
ホラと、にこやか〜にジャムの瓶を取り出すラルフさん。
「まぁまぁ。何時もありがとうございます」
「いやぁ〜。サイファがこの間、美味いカボチャパイの作り方を教えて貰ったからと」
半分は嫁自慢が入っているこのベルモンド。
幸せ絶頂の様です(笑)
そんな世間話をしている二人。
どうやら、悪魔精錬士たちの復讐云々が終わってから、奥様のサイファさんがジュリアちゃんと仲良くなった様子。

それはさて置き…

「で??実際どうなんだヘクター」
「あぁあぁお前の言った通りだよ!!そもそもゲートくぐったら、まともに戦えるデビルがフィーしかいなかったんだよ!!悪いか!!」
『回復アイテムも無かったし、私じゃ回復が追いつかなくなるしで…。せめて、カレーがあれば良かったねマスター』
「そうだな…せめてカレーがあればな…」
じ〜っとラルフさんを見るヘクターとコメットスターのフィー。
「そんな目で見たって、サイファのカレーはやらんぞ!!」
「まぁまぁ。ところでヘクター、戦えるのがフィーちゃんだけだった…って…。貴方、まさかパンプキン達を連れたままだったんじゃ…」
『うぅっ…そうなんです。マスター、私以外はパンプキンしか入れてなくてっ…。最初は私でも良かったけど、あのシルクハットのヒゲにボコられたんです〜』
ヘクターに代わり、フィーがジュリアに説明。
隣で聞いていたベルモンドは呆れ顔です(笑)
「お前…どれだけ彼女に心配かければ気が済むんだ??そもそもお前はカボチャデビルがどれだけ好きなんだ。噂でしか聞かなかったが…あのドラキュラ相手に、ジャージとデッキブラシ装備の挙げ句、カボチャデビルを7体引き連れて行ったとか」
「ラルフさん。それ事実よ。それで負けて帰ってくるんだもの。私もビックリしちゃったわ」
ふうっ…と溜め息のジュリアちゃん。
このヘクター、割と『無謀な挑戦』をしている様です(笑)
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