LoveVampire

□風邪引き編☆
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†ヨアヒムの場合†

「レオン、大丈夫??」
「あぁ。後でマティアスが薬を持ってきてくれるから。それまで大人しくしているさ」
レオンはベッドに横になりながら、隣で心配そうに見つめてるヨアヒムに、微笑んでそう言った。
「僕が薬取りに行ってもいいのに…」
「いや…ヨアヒムにはここにいてもらいたいんだ」
レオンは自分を見つめているヨアヒムに言った。
そして何故か布団に入るよう言う。
「ぇ…でも…僕の身体冷たいよ??逆に寒くなるんじゃ…」
「いや…今は熱があるからな。下げなきゃいけない」
だったらマティアスに頼んで氷枕も持って来させればいいのに…と思った。
「やっぱり駄目か??」
少し悲しそうにレオンがそう言うので、ヨアヒムは首を横に振った。
「ダメじゃ…ない」
「じゃあおいで」
レオンはにっこり笑って布団を軽く開け、その開いた所にヨアヒムは入った。
次の瞬間…
「レ…レオン!!?」
とても病人とは思えない力で抱きつかれ、ヨアヒムは身動きが取れなくなってしまった。
「!?!?!?!?」
何が何だか分かってない本人をよそに、レオンはヨアヒムの右側の首筋に己の頬をあてた。
「冷たくて気持ち良いっ」
暫くそうしていて、右側が温くなってしまったのか、今度は左側の首筋に頬をあててきた。
『僕って一体ι』
レオンの髪や吐く息が耳をかすめる度に擽ったくて仕方がない。
と…何だか胸元がごそごこしているのが気になったヨアヒム。
確認しようにもレオンの頭が邪魔になり確認出来ない。
「ね、レオン…」
「ん〜??」
「何か胸のあたりがへ…んんんっ!!!」
服を着ていた筈のヨアヒムの胸に直にレオンの手が触れていた。
いつの間にか釦が外され、前がはだけさせられていた。
「レオン何してるのっ///???」
ますます困惑するヨアヒム。
「ん〜。そろそろこっちも温くなってきたから場所確保Vv」
何処か嬉しそうにそう言ったレオンは、ヨアヒムの胸に頭を移動させた。
「ひぁっ…ちょっと…レオン///」
レオンの熱い頬がじんわりと身体を伝う。
「ここも温くなったらどうするのっ///」
半パニックに陥っているヨアヒムは懸命に抗議する。
「ん〜…その時は………」
そう言ってレオンは気持ちよさそうな寝息を立てて、そのまま眠ってしまった。
「もぅ……///」
気持ちよさそうに寝ているレオンを退けるのは流石に申し訳なく思えて、ヨアヒムはそのままでいる事にした。
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