THE SHINE

□キミに届け
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スマイルは歌った。
ユーリがいつも歌っていた歌…
優しくて、あたたかい歌…
彼の大好きだった人が歌ってくれた歌だと聞かされた歌…

─これが…ボクが、彼の夢の中に行ける方法─

『もぅ泣かないで…ボクがいるから…』と思いを込めた歌。

ユーリの頬を流れていた涙はいつの間にか止まっていた。
悲しみに満ちた表情が、安堵の表情に変わってゆく。
ユーリのその表情を見て、スマイルもまどろみ始める。
淡い月光と夏風が、二人に降り注いだ。


─キミに届け…ボクの思い…ボクの歌声…キミの夢まで届け…─


─Fin─
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