THE SHINE

□死の気持ち
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「ユーリ!?どうしたの??」
謝らなければと思えば思うほど胸の痛さは増していって…
涙も止まらなくなって…
「ゆっくりでいいから、何があったか話してごらん」
私の背中を擦りながら、そう言った。
「アッ…シュ……ごめん……な…さいっ……」
真っ先に出てきたのがこの言葉だった。
「ん?どうして??」
アッシュが優しく聞き返してくる。
「だっ……もうしなっ……やくそく…した…のに…まもれなかっ……」
「約束??……!!!」
アッシュは私の左手頚を手にとった。
「泣かなくていいよユーリ…泣かないで…」
泣かないでと言いながら、抱き締めてくれた。

─でも…

「もぅ、泣かなくていいから…ね??」

─一瞬だけ…

「ユーリ...」

─悲しい顔をお前はした…

アッシュを悲しませた…
自分のことを誰より心配してくれているアッシュを悲しませた……

ムネガ...イタイヨ...

「アッシュ…痛い…」
アッシュの胸の中で泣きながら言う。
「…ユーリがこんな事するから…」
「違う……腕は痛くない…けど…何故だか分からない…苦しいし痛い……」
「ユーリ…」
優しく撫でてくれる。
それがまた凄く痛くて…
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