THE SHINE

□Snow Melody
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「…雪というものは2つの意味を持っているのだよ。雪は白くて純粋。しかしそれ故に儚く散る命を連想させる…」
ユーリが言い終えると雪混じりの風が吹いた。
「ほら…死の音がする」
ユーリはそのまま目を閉じて、その雪風の音を聞いていた。

暫く、沈黙が続く…

「…ユーリ、雪の音はそんな…悲しい音だとはオレは思わないッスよ…」
オレはユーリの頬を自分の頬に寄せる。
「ほら…聞こえませんか??軽くて純粋で綺麗な音が…」

再び沈黙が続いた…
今聞こえるのは静かに吹く雪風だけ…

「あぁ…本当だ…」
ユーリは微かに笑った。
それを見て安心する。
「ユーリ、中に入りましょう」
オレはユーリを抱き抱え、部屋の中に入った。
「紅茶…冷めてしまったな」
「いいッスよ。また入れ直してくるから。その後は…」
ユーリの頬に軽くキスをし…
「ユーリを温めてあげるッス」
ユーリは顔を赤くして「よっ…余計なことだ///」と言った。
オレは紅茶を温め直すため、キッチンへ向かった。

─大好きな人と聞く音ならば
悲しい音も
綺麗な音に聞こえるから…
だから一緒に聞こう
綺麗で純粋な雪の音を...─
Fin...


※後書き(??)
この話は、(2005/02/01)鹿児島では滅多に降らない雪がかなり降った時に思いついた話です。
珍しく吹雪いてましたι
で、自分は「雨とは音が全く違う雪の音」というものを聴いたんですねぇ〜。
軽くてとても綺麗な音で…
ってそれ以前に、雪が降って大はしゃぎしてたんですけどね(^^;)
(ほら、こっちじゃ雪って珍しい自然現象なんで…あったかいし、しかも吹雪いてたしι)
話は意味不明なんですがね(相変わらずι…)
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