THE SHINE

□それぞれのクリスマス
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〜スマとかごめちゃん〜

夜…
街はクリスマスという事で、更に賑わいを増していた。
そんな中、二人は並んで歩く…。
「よかったの?」
かごめはスマイルに尋ねた。
「何が??」
逆にスマイルはかごめに尋ねた。
「だって今日はユーリさんの所でメンバーだけで過ごす予定だったんでしょ?なのに…」
かごめは申し訳無さそうにスマイルの方を向いた。
「あぁ〜、大丈夫大丈夫。ユーリはああ見えて寛大な人だから」
スマイルは手をヒラヒラさせながらかごめに言った。
「でも…私…何時もスマイル君に気を遣わしている様な気がして…。…ごめんね」
「なっ…なんで謝るのさぁ〜。ボクは少しでも、かごめちゃんに笑って欲しくて…」
そう…
かごめちゃんに笑って欲しくて…。
「ね…かごめちゃん、笑って??」
スマイルは、かごめの顔をそっと掌で包み…
「笑ってよ…」
ゆっくりと口付けた。
短い短いキス…
「………///」
かごめは暫く呆然としていた。
彼女の頬を熱い雫が幾つも幾つも伝う。
「わっ!!ごめっ…そんなに嫌だった??」
かごめが突然泣き出したので、スマイルは慌てふためいた。
かごめは一生懸命、首を横に振り…
「ちがっ…違うのっ…。凄く…嬉しっ……」
と言った。
泣き出したかごめをスマイルはそっと抱き締めた。
「ずっと…ずっと…一緒にいてくれるよね…」
かごめはスマイルの服をぎゅっと握り、そう尋ねた。
「…うん」
スマイルは少し悲しそうに…でも、幸せな気持ちでそう答えた。
「あ…かごめちゃん、見て」
スマイルは夜空を指差した。
「…あ、雪…」
かごめは空を見上げた。
「ホワイトクリスマスになっちゃったねぇ」
「綺麗…とても…」
二人は暫く雪の夜空を見上げた。
「じゃ、行こうか」
「うん…」
お互い手を握り、雪の降る街を歩き始めた…。
幸せな『今』を刻む様に…

END


†後書き…†
オンラインでは初のスマかごです。(オフラインでは何度か話描いてますが…)
えと…何の拍子でスマかごに火が付いたか自分でも謎ですが…。
この2人…生きる時間は違うけど、今はきっと幸せなんです。
短い話ですが、そんな幸せな2人が伝わってれば良いなぁ〜なんて…。

あ、別にスマユリが嫌いになった訳ではありませんよ(笑)それはそれで、また好きなので…
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