呪われた人々

□マイルームへいらっしゃい(笑+‡)
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─悪魔城宝物庫─
『あ〜…暇…』
まぁ、毎度お馴染な死神さんが、今日も管理&警備の為にふよふよ〜と城内を見回っていました。
『結局ドラキュラ様の復活も無かったしなぁ…』
今回も例の如く、鞭を片手に乗り込んで城内を散々っぱら荒しまくった、魔法も使えちゃうピッチピチの18歳(笑)が謡文句のベルモンドにドラキュラの魂を封印され、また暇になっちゃった死神。
実は悪魔城一暇神だったり。
『宝物庫異常無し…』
と、片手に持った鎌…ではなくファイルにチェックする管理神(笑)
ひかりごけの洞窟に移動する扉をくぐろうとした時…
『死神さ〜ん』
下方から弓を持ったスケルトンが死神を呼び留める。
『何か用か??』
降りてきた死神に軽くお辞儀するスケルトン。
『実はですね、困った事がありまして…』
『困った事??』
『はぁ…実はこの奥の部屋に住み着いてしまった人間が3名程おりまして…』
『はぁ!??人間が???そんな物好きが、今時いるわけないだろ!!?』
第一ここは泣く子も黙る極悪非道な(たぶん)悪魔城
滅びても悪魔城(笑)
そんな場所に住み込む人間なんて…
昔はいたけど今はいないよなぁ〜…
と考えを巡らす死神さん。
『百聞は一見にしかず、まぁ見てくださいよ』
『分かった…』
異常があるならちゃんとチェックしとかないとな…うんうん。
なんて言い聞かせて奥の部屋へ。
次の瞬間、目の前に広がった光景が凄かった。
それまで殺風景だった部屋に、いつの間にかシャンデリアやらシルクのカーテン、更にテーブルや本棚、蓄音機なんかが…
『……ι』
生活感丸出しの一室に言葉が出ない死神さん。
「止めろマクシーム!!!」
「い〜や止めないVv」
更に、奥に置かれたベッドの上で繰り広げられてる光景を見て石化。
「ちょっとぉ、人の部屋に入ってくる時はノック位しなさいよね!!」
『ギャア!!!』
で、後ろから声をかけられ、飛び跳ねる死神さん。
後ろをそろ〜っと振り替えると、かつて拐った少女が、紅茶片手に立っていました。
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