呪われた人々

□死神のノート(笑)
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「ぁ?何だこのノート…」
2036年の敵本拠地…。
『まぁ悪い奴らをはっ倒したし、拾い忘れたレアアイテムでも集めよう』と、去年の途中まで普通の高校生、皆既日食からドラキュラの生まれ変わりな蒼真君。
そんな彼が見付けたのは、真っ黒な一冊のノート…。
「古文書…の類じゃないよなぁ…」
謎のノートを手に、一旦幼馴染みの彼女(笑)の家に…。

「あ、蒼真君、おかえりなさい」
にっこり笑って出迎えてくれる彼女に、かなり癒されモードな未来のドラキュラっ子。
「角におけねぇなぁ〜。うんうん」
「うゎぁっ!!!はっ…ハマー!!?どっからわいて出たんだっ!?」
「オレはのみ男かっ!!」
「あははっ。ハロー蒼真君」
「よ…ヨーコさんまで…」
あぁ…これから弥那と洒落た喫茶店にでも行って二人でゆっくりしようと思ったのに…
と、凹んじゃった報われない青年(笑)
「私だけじゃないわよ。ユリウスとアル……有角もいるわよ」
「ぇ!?」と部屋の奥を見てみれば、将棋の参考書を片手に将棋板とにらめっこをしてる55歳のベルモンド家のおじちゃん(笑)と、相変わらずの黒服でお耽美顔の、正座と緑茶が似合わな〜い有角さん。
『あぁ…どうして俺の周りはいつも賑やかかな…(泣)』
顔で笑って心で泣いた青年。
「で、蒼真君、今日は何か収穫あった??」
にっこり笑って、蒼真にもお茶を出す神社の巫さん。
「収穫つか……変なノート拾った」
とりあえず空いてる位置に座り、拾ったノートをテーブルの上に置く。
「ん…死神のノートじゃないか。久々に見たなそれ」
カステラ片手にノートに目をやった有角さん。
「死神のノート…まさか、名前を書いたら死ぬという噂のデスノ……」
「ぁ〜蒼真、それ以上言ったらヘルファイアかますぞ」
「……ごめんなさい……」
冷静なツッコミに思わず土下座しちゃった21世紀の吸血鬼。
あぁ…ここが悪魔城なら有角さんのヘルファイアも怖くないのに…と思ったのはすっごく内緒(笑)
「死神のノート???何よそれ」
「事あるごとに手にしていたのは何度か見たが…何を書いていたかは知らん。誰にも見せたがらなかったし…。因みにそのノート、1000年紙仕様だ…」
ヨーコさんの質問にあっさり答える有角氏。
「やっぱり嫌いな奴の名前でも書いてるんじゃないのか」
坊主な軍人さんがノートを捲ろうとした時…
「駄目よ見ちゃ。きっと死神さんも知られたくない事情があるのよ!!!」
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