呪われた人々

□最期の夢、真の祈と願(†)
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「母上、母上っ!!!」

─あぁ…もう貴方の成長をこれ以上見る事が出来ないなんて…。あの人と一緒にいられないなんて…─

「今助けに行きます!!!」
「アルカード…。人を怨んではいけない」
「こんな時に何をっ!!」
「もし、人が許されない存在であるなら、自ら滅びの道を歩む」
「母上っ!!!」
「その世界の住人に在らざる者は、手を下すべきではないわ…」
「………」
「アルカード、あの人に伝えて。私は、貴方の父上を永遠に愛してる…と」
「母上…」
「そしてアルカード。貴方を産めた事、とても嬉しかったわ。貴方は、強く生きて…そして、幸せにおなりなさい…」
「……っ……はいっ………」

─主よ…私は、とっても幸せでした。あの人と出会えた事、アルカードを産めた事、とても幸運でした。何一つ、後悔していません…。どうか、あの人と私達の子に、幸せが訪れますように…─

END...
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