雑記帳

□死神さんとちびちゃん達
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『ほ…ほやほや…ですか???』
エリュー独特の表現がイマイチな死神さん。
「うん。ほやほや」
『はぁ……』
ニッコリ笑って言うエリューに、何と言っていいか分からない様で。
寧ろ吸血鬼が真昼に外で活動してる事自体おかしい…。
と自分の主と比べてみる。
「そだ!!しにがみさんも、おにごっこ、しよ!!!」
『お…鬼ごっこですか??』
「うん!!おにごっこ!!!」
純粋無垢な笑顔を2つ向けられ、断れない死神。結構良いひと…もとい死の神だったり。
『わかりました。やりましょう』
「「やったぁ!!!」」
ピョンピョン跳ね回るチビちゃん達を見て
『あぁ…普段の扱いがうその様だ…天使様、ありがとう』と、黒い魔界の住人が、純白に輝く天界の住人にお礼を言ったのはマティアスには生涯内緒(笑)
「じゃあ、ボクがおにさんだね。10かぞえるよぉ〜。い〜ち、に〜い……………じゅう!!いくよぉ〜」
元気よく走り出すエリュー。
まずはリーヤをターゲットに追い掛ける。
が、飛べないエリューにとって、リーヤを捕まえるのは難しいワケで。
「リーヤく…はやいや…ι」
ちょっと休憩。
その様子をホノボノと見ていた死神さん。
あぁ〜…何だか幸せだなぁ〜と、思ってた時…
「ていっ!!!しにがみさん、つかまえたぁ〜」
ぼんやり立って(浮かんで???)いた所を、エリューに捕まってしまいました。
「つぎ、しにがみさん、おにさん〜」
「10かぞえるんだよ!!」
『分かりました。い〜ち、に〜い………』
「「にげろぉぉっ」」
笑いながら逃げ出す。
『じゅう…では、まいりますよ〜』
はりきって追いかける死神さん。
しかし、この死の神様、移動速度はめちゃくちゃ速いワケで。
たかだか5年程度しか生きていない闇の住人なんぞ普段ならそりゃすぐ捕まえられる…けど、そこは数百年生きている大人なので手加減手加減(笑)
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