雑記帳

□豆まき大合戦
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「みんな、すっごくたのしそだね」
「そうだな」
なんて話しながら歩いていると…
「みっ…」
先に魔物達が撒いたピーナッツに足を取られ、エリューが転けた。
「!!!エリュー、大丈夫か??」
転けたエリューを、レオンが抱き起こした。
「うん…うん…ちょといたい」
膝をさすりながら言う。
「ちょっと見せてみろ。……血は出てないみたいだな」
「エリューちゃ、だいじょうぶ??」
エリューの傷の具合を見ていたレオンの隣で、リーヤも心配そうに見ていた。
「うん。でも、なんでここにピーナッツさん、コロンしてるんだろ」
「ぅ…えと…えと…」
「………ι」
エリューの相変わらずな天然発言に、返答に困っているリーヤと、軽く脱力したレオン。
吸血鬼って、みんな天然なのか??と、吸血鬼になってから天然度が高くなった元親友とエリューを比べ、溜め息を吐いた。
『あぁ…おチビちゃん、ごめんよ〜』
『ついつい楽しくて』
困った顔をしながら、サイクロプスとレッドオーガが近付いてきた。
「わぁ!!ほんもののオニさんだぁ!!!」
「おっきぃ〜!!」
エリューとリーヤは、目をキラキラさせながら、近付いてきた魔物達を見上げた。
「そっか。たのしかったら、しかたないね」
「ね」
そんなエリュー達を見ながら…
「鬼が鬼は外…か…」
確かに、端から見ても、ある意味とても楽しい光景だな…と、レオンは呟いた。
「ねね、オニさんたちも、いっしょに、ペイってしよ??」
「うん、しよしよ」
『え??いいのかい??』
何故かレオンをチラリと見るサイクロプス達。
「私に手加減は無用だが…とりあえず、この子達には手加減してやってくれ」
サイクロプス達の視線に気付いたレオンは、少し笑ってそう述べた。
『あぁ』
『勿論だよ』
そして、リーヤ達とサイクロプス達の楽しい豆撒き合戦がスタートした。
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