breeze

□雨の踊り子
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色あせた雨の中 唯一の色の付いたアジサイの向こうで
踊っている君は 真っ白だった


そこだけ 雨が宝石のように輝いていて

君の周りを 楽しそうに回っていく



風邪をひくよと 声をかけようとしたけれど
その光景はあまりにも綺麗で
止めることは 僕にはできなかったんだ


これから先もう二度と 君は雨とともに踊れないんだと
笑っているその笑顔は とれも綺麗なのに

僕は涙で霞んで 見れなかったんだ



ねぇ どうしたら 僕はいつまでも 君を見ていられるだろうか



お願いです もしもこの世に 奇跡を起こせる誰かがいるというのなら



お願いです いつまでも 真っ白なこの子に 綺麗な涙を









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