籠球裏の書
□第7Q
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霧崎第一高校―
ここは東京都では有数のお坊っちゃん高校と呼ばれている。
そのため男子校であり、多くの男子生徒はここに通って勉学やスポーツを学んでいる。
そしてここ、男子バスケ部は今日も元気に部活動に…
花「おい古橋!そこですかさず肘鉄だ!」
励んでいるようです。
〜第7Q〜
花「おい、一旦休憩するぞ。」
原「うへー、疲れた〜。ザキ、ポカリー。」
弘「ほらよっ、しっかり飲めよ。お前朝飯もろくに食ってねーんだから。」
原「えー、だって朝から食う気しねぇし…」
古「花宮、次の練習は何するんだ?」
花「あー、とりあえず体育館でダッシュ30本ぐらいヨユーでやるか。」
弘「ダッシュ30本!?…はは、前は15本だったのに…」
山崎はひきつった笑みを見せる。
花「当たり前だろ。試合に負けていつも通りに練習するバカがどこに居やがる。」
原「デスヨネー。」
この前の誠凛との試合に負けてから、霧崎第一バスケ部の練習量は俄然増えている。
普段でさえ花宮が考案する練習メニューは鬼のように鬼畜で、当然それよりも倍となると酷なものだ。
しかし、本人は負けて悔しいどころか何処かスッキリした表情を浮かばせている。
それを古橋達は薄々気付いていた。
ガンガンガンッ
すると体育館のドアを誰かが叩いたみたいだ。
原「センコー?顧問?」
花「そんな筈ねぇな。顧問も全部オレに任せて練習中なんか絶対に来ねぇよ。…つかオレが来させねぇようにしたんだけど。」
花宮は半ば面倒くさそうに叩かれたドアの方まで歩いていった。
ガチャリ
「やっほーまこっちゃん!差し入れ持ってきたy」
バァアンッ
全「……………」
扉を開ければそこには陽気に笑ったスズが手を振って立っていた。
花宮は思わず扉を乱暴に閉めて、どうしてこうなったのか必死に思考した。
後ろのチームメイト達も頭にハテナが浮かんで、何が何やら分からない状況になった。
原「え、今のって…確か鉄心の… 」
花「いや、そんなハズはねぇ。アイツは誠凛のマネージャーだ。しかも兄貴大好き人間が木吉を差し置いてここに来るか?いや、来ねぇ。だから見間違いだ。」
花宮は必死に自分に言い聞かせるように言えば、再度扉を開けた。
ガチャリ
「ダメだよまこっちゃん!乱暴にドア開け閉めしたらダメって、お母さんに言われてないn」
花「その前に訳を聞かせろコノヤロウ。」
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