夢の書
□人間と猫(人間)!?パロ
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沖「ハァ…ひどい雨でぃ…。」
〜人間と猫(人間)!?パロ〜
朝、天気予報では一日中晴れると予想されていたが、昼から段々と雲行きが怪しくなり、遂には雨が本格的に降っていた。
沖(チッ、今日は傘持って来てねぇや…。最近の天気予報は何伝えてるんでぃ。)
少々苛立ち、沖田はずぶ濡れになる事を覚悟し、学校から自分の家へと駆け出した。
鞄を頭の上にのせ、無我夢中に走る。
「ミャオーン…」
沖「えっ?…。」
一瞬だった…雨の音で周りの音は書き消されているにもかかわらず、どこかで猫の声だけが、かすかに響き渡った。
沖田は神経を集中させて耳をすました。すると、
「ニャオ〜ン…」
今度は、ハッキリと聞こえた。 声の場所は数m先の、公園だった。
そこには小さな段ボールに、真っ黒い猫が、寒さで震えていた。
沖「お前捨て猫か?可哀想だなぁ………。」
沖田はジッと黒猫を見つめた。また、その猫も沖田を見つめる。
沖田「俺の家にきやすかぃ?」
「ニャア?」
沖「俺の名前は沖田総悟でぃ。よろしくな。んでお前の名前は……………ん?何でぃこりぁ。」
今まで辺りは暗くてよく見えなかったが、黒猫の首もとに首輪がしておりそれに、゛トシ ″と、書かれていた。
沖「トシか…うん!良い名前ですねぃ。」
「ニャオ〜ン!」
トシはそれに答えるように、鳴いた。
家に帰るとまず、お風呂に入れて、それからご飯を食べさした。
トシはどれも嫌がらず大人しくしていた。
初めて動物を飼う沖田には丁度良いと思った。
寝る前、沖田はトシに、
沖「おやすみなせぃ。」
と、一声かけた。それに安心し、トシは温かい毛布の上でスヤスヤと眠った。
この時、沖田は知らなかった…トシの秘密を…。