笑の書

□酒と花見は春のオツ
1ページ/2ページ







新「おーい神楽ちゃーん!そろそろ行くよー?」


神「ちょっと待つアル!酢昆布がリュックに入りきらないアル……どうしよう銀ちゃーん!」


銀「お前せっかくの花見だっつうのになに酸っぱいもん詰め込んでんだよ!!」


神「銀ちゃんだっていっぱいチョコバー詰め込んでるアル!だから私もそうするアル!」


銀「バッカおめーチョコバーはな…」


新「どっちも花見に必要ねぇだろー!!!」








〜酒と花見は春のオツ〜








万事屋一行は今日は花見に出掛けた。
せっかくの春だから花見をしようと神楽が言い出しっぺ。



新「そう言えば去年の花見を思い出しますね。」

銀「去年?去年なんかあったか…?」


新「ほら、真選組の人達が居たじゃないですか。花見の陣地争奪戦…覚えてませんか?」


そう、去年万事屋は花見に来るなり真選組のメンツと鉢合わせしたのだ。

おまけに陣地争奪戦と言う結果的にはくだらない戦いだった。



銀「あー…そういや有ったな…あんときは俺が勝ったんだっけ」



新「覚えて無いなら無理しないで下さいよ。あの時あんた土方さんと泥酔して潰れてたじゃないですか。」




他愛の無い話をしているといつの間にか花見場に着いていた。


すると神楽が何かに気付いたように声を上げる。


神「あれ?銀ちゃん、新八…アレって…」


新「どうしたの神楽ちゃん?アレって……!?」


銀「お前らどうした?2人固まって…。」


新「ぎ、銀さん…あ、アレ……」


フルフルと新八は震えた指先を桜の木が一番大きいと思える木に指を指す。


銀「…?………ぁあ!?」


神「…銀ちゃん、アレ…銀ちゃん!?」



神楽と新八が銀時に目をやると銀時の姿は無く、もの凄いスピードでヅカヅカとその“アレ”に迫る。



銀「おいゴラァ!!低杉ぃぃ!!」



高「誰だぁぁぁ!?俺の事低杉っつったのわぁぁ!!」




……………アレ?




高「…銀時じゃねぇか。こんな所で何して…」


銀「そりぁこっちの台詞だわ!お前手配書載ってる奴がここにいたらまずいだろが!」


高「あぁ?別に良いだろが!俺の自由だろが。」

銀「てか…お前1人で花見来たの…?」






..
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ