大空の誓い
□代替品[ジェイルオルタナティブ]
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「あ、フランてめぇまーたカエル取ってやがんな。ずっと嵌めてろって言ったろ?王子の命令。ちゃんと聞けよな後輩」
「五月蝿いですねー。ミーにこんなカエル似合いませんってー。堕王子が命令しないでください」
そう言って呆れるフランに、ベルはカチンと来たのか殺気と共にナイフを投げる。
「ゲロッ」
鳴きながらもナイフが刺さってもなんともないフランにベルは舌打ちした。
「んもぅ、いつまで遊んでるのよベルちゃんにフランちゃん!」
呆れたようにルッスーリアが言うが、驚いてはいない。
毎日のように起きる二人のいさかいに今更驚いたり焦ったりしろという方が無理だろう。
「しょーがないじゃないですか、オカマ先輩。堕王子が悪いんですよー」
「針千本のサボテンにすんぞ」
「お断りですー」
「う゛ぉおぉい!いい加減にしやがれ!」
余りの煩さに、スクアーロがぶちギレる。……が、怒鳴った本人の声が一番煩い。
一応上司であるスクアーロに怒られ、二人はようやく戦うのを止めた。
「……ミーはマーモン先パイの代わりじゃないです」
フランは言い捨てて、部屋を後にする。