大空の誓い

□プレゼントは……
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「あの、恭弥さん。今日は何の日か覚えてますか?」

ボーイソプラノの、少年にしては高めの声が響く。


「今日……?日本の祝日、こどもの日だけど?」

「恭弥さんからこどもの日なんて単語が出た……じゃなくて!今日は恭弥さんの誕生日ですよ!忘れちゃったんですか!?」

綱吉が弱冠咎めるような声を出すが、雲雀は軽く肩を竦めた。

「一歳、年をとった事がなんだって言うの?別段変わることも無いし、意味も無いじゃない」


「んもう……。プレゼントだって持ってきたんですよ、恭弥さんの為に。はい、これどうぞ」

そう言って綱吉は飽きれ顔のまま後ろ手に持っていたプレゼントを手渡す。


シュルリとリボンをほどいた箱の中には、シルバーネックレス。

チェーンの先にはリングが通されていて、そのリングに嵌め込まれたのは小さなダイヤモンド。


「宝石言葉?が、永遠の愛らしいです…。リボーンが教えてくれたんですけど。あ、あとその……それ、ペアになってて。よかったらつけて欲しいなぁ……なんて」

はにかみながら、自分も身につけた同じものを見せて言う綱吉に、雲雀は黙ったままネックレスをつける。
その前からつけられていたボンゴレリングのチェーンと当たり、小さくチャリ……という音がなる。


そして、綱吉の腕をグイッと引っ張り腕の中にその華奢な身体を閉じ込めた。


「ききき、恭弥さん!?」

綱吉の戸惑った声。
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