大空の誓い
□同窓会クライシス
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「あ〜、終わった。やっと終わった。恭弥のとこ行こう」
うず高く積まれた書類の山に埋もれそうになりながら、俺は背伸びした。
そのまま、こっそり部屋を出る。
小さな――否、小さかった家庭教師に見つかるのは面倒だ。大体、いつの間にか俺より背が高くなって!!
戦ったら多分俺が勝つけど、その戦いのせいで本部が壊滅したら(過去3〜4回ほど本部は吹きっさらしのテントになった)骸のねちねちお小言が待ってる。
いいよな、アイツは。ミルフィオーレと和解したお陰でいつだって白蘭とイチャつけて。
正一くんはお腹痛いって嘆いてたけど。
うん、合掌。
扉から頭を出して見回そうとしたところで、ゴッという音と共に拳銃が頭に突き付けられた。
「やぁ、リボーン。奇遇だな、こんなところで出会うなんて」
「オメーの執務室の前で出会っといて奇遇はねぇよな」
拳銃が更に強く押し当てられた。
弾が出ても避ける自信はある、うん。
「……どこ行く気だ」
「恭弥のとこだよ!!俺もう3日も会ってない!!」
我ながら恭弥不足で倒れそうだ。
「仕事をやれ。言ったよな、あれだけじゃねぇぞって」
「やだよ。疲れたし。獄寺くんが何とかしてくれるでしょ」
「獄寺なら今日は有休だろうが。山本に決められたみたいだけどな。ちなみに、山本はもともと今日は休みだぞ」
……ちきしょう。今度の任務割当は山本を多めに当ててやる。
「さて、今日はそんなツナに朗報だぞ」
ようやく、俺の頭から拳銃が離れた。
今まで、拳銃を当てられたまま会話していたのだ。
俺ってすげぇ。