十四番目
□記憶
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「どういうこと……?」
「アレンを拾われたマナ・ウォーカーはノアの友人だったんだ。友人は、マナ・ウォーカーの為にノアを裏切ったんさ。そしてそのノアは殺された。」
リナリーが口を挟む。
「………殺された?」
「あぁ、裏切り者は削除するのがあいつらのやり方さ。マナは殺されたノアとよく似ているアレンと偶然出会ったんさ…。そしてクロス元帥にもな…………。」
「クロス元帥だと??」
ユウが驚いたように聞いて来た。
「クロス元帥はエクソシストと同時に科学者なんさ。マナ・ウォーカーは、元帥に頼んでアレンにノアの遺伝子を移植させた。マナ・ウォーカーはノアである友人がすきだったんさ。」
「おい、なんで敵の遺伝子を移植するのを元帥が承諾するんだ?」
「アレンは、寄生型さ。ノアの遺伝子を押さえ込んで置けると考えたんだろう。それが無理でも、弟子として置いておけば、利用できるとでも思ったんだろうさ。あとはみんなが知ってる通りさ。」
「そんなっ…………」
「多分アレンの中の遺伝子が目的だと思うさ…。」
その場の空気が重くなる。
「…………コムイ、しばらく任務入れるなよ。」
コムイが真剣な口調できく
「神田君どうする気だい?」
「モヤシ連れ戻すんだよ。今の話だと殺されはしないだろうが危険にはかわりねぇ。」
「そうさね……俺も行くさ!!!」
「………神田……ラビ………。………私も行くわ。アレン君を助けに。」
「………みんなの気持ちは分かった。でも策もなしに行くのは無謀だよ。もう少し待ってくれないかな?」
リナリーが泣きながら叫ぶ。
「間に合わなかったらd「策もなしにいって君達に何かあったらどうするんだ!!」
リナリーがびくっとする。
「もう誰も犠牲にしたくないんだ………。だから僕らにできる事を全部やらせて貰ってからじゃだめかな…。」
「にぃさん……。」
「チッ、二日待ってやる………。」
「分かったさ。」
「………ありがとう。」
それぞれ室長室をあとにした。