十四番目

□発覚
1ページ/3ページ


………………。
はぐれてしまった。
ちゃんと神田についていっていたはずなのに、人混みにまぎれてわからなくなったと思ったら、目的地である協会からだいぶ離れたところにきてしまったようだ。

ノアになっても方向音痴なのは健在みたいだ。

でもはぐれたのちょうどいいかもしれない。
ここにいるAKUMA達にあらかじめ指示を出すことができるし。

用心のために人がいないであろう細い路地に入る。
AKUMAと話しているときにファインダーや神田に見つかるのはできれば避けたい。

「AKUMAよ、来なさい。」

『お呼びでしょうか、ノア様。』

呼びかけに答えてLEVEL3のAKUMAがやってくる。
他にぞろぞろ現れないとこをみると、あの資料はあながち間違っていないようだ。

「今の現状を教えなさい。」

『はっ。』

報告をききながら少し思う。
なぜこいつはひざまづいているのかなーみたいな。
普通のAKUMAはノアに忠誠心はあれど、ここまでじゃない。
特別何かしたわけでもないし、このAKUMAとは初対面のはず。

とりあえず今教団の人間が来たら確実にばれる気がする。



―――バシャバシャバシャ



「………モヤシ……っ!?」



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ