十四番目
□発覚
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………………。
はぐれてしまった。
ちゃんと神田についていっていたはずなのに、人混みにまぎれてわからなくなったと思ったら、目的地である協会からだいぶ離れたところにきてしまったようだ。
ノアになっても方向音痴なのは健在みたいだ。
でもはぐれたのちょうどいいかもしれない。
ここにいるAKUMA達にあらかじめ指示を出すことができるし。
用心のために人がいないであろう細い路地に入る。
AKUMAと話しているときにファインダーや神田に見つかるのはできれば避けたい。
「AKUMAよ、来なさい。」
『お呼びでしょうか、ノア様。』
呼びかけに答えてLEVEL3のAKUMAがやってくる。
他にぞろぞろ現れないとこをみると、あの資料はあながち間違っていないようだ。
「今の現状を教えなさい。」
『はっ。』
報告をききながら少し思う。
なぜこいつはひざまづいているのかなーみたいな。
普通のAKUMAはノアに忠誠心はあれど、ここまでじゃない。
特別何かしたわけでもないし、このAKUMAとは初対面のはず。
とりあえず今教団の人間が来たら確実にばれる気がする。
―――バシャバシャバシャ
「………モヤシ……っ!?」
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