Trick and Treat!!
□第三章
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「ちょっと〜女の子を二人も連れ込んでなにやってるのかしらルルーシュ〜?」
金髪の美少女。ここは生徒会のクラブハウス、なんだから。
「何してるんですか会長……」
ビンゴ。ルルーシュがため息混じりに突っ込んだと同時にカレンが正気に戻った。
「へっ!?あれ、あたしなんで……」
結局、その後カレンだけでなく何故かあたしとレイまで生徒会入りさせられた。……てか、生徒会ってこんなにいて良いの?
「おい……どうなってこうなったんだよ」
レイがこそっと耳打ちしてくるのに、後で、と返事を返してからルルーシュに耳打ちした。
「……今日はテレビから目を離さない方がいいわ」
だって、今日はスザクが捕まったと報道される日。
貴方が、ゼロとして最初の一手を打ち始める日。
「はぁ?僕らが知ってることを話した!?」
「……ごめん」
レイが唖然として言ったので咄嗟に謝った。
「何処まで話したんだ?」
「ギアスを知ってるって事と、C.Cやスザク、ルルーシュについて知ってるってこと、あとあたし達が味方だってことを話したわ」
言った瞬間、レイが安堵のため息をついた。
「それだけなら……。未来は変わってないみたいだしな。それに今まで起きてたちょっとしたズレはバック・ノズルだったみたいだ」
「じゃあ、心配無いのね?」
「うん。それに僕としても助かった。実はC.Cと会ったとき、ちょっとばらしちゃったんだよね」
「じゃああたしが言ったことは結果オーライだったんじゃない!」
「調子に乗るな」
言った瞬間、レイに頭をはたかれた。
「いたっ」
あまり痛くもないけど思わず声が出る。
「で、今日は行くんだろ、アジトにさ」
「まぁね。今日行かなきゃルルーシュの作戦に参加出来ないし?」
言いながら制服からレジスタンスの格好に着替える。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい。死ぬなよ」
「当たり前でしょ?」
まるで決まり文句のようになったやり取りをして、あたしは屋敷を出た。