DMC
□New Year's Eve
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「あ〜、もう〜さいあぐだぁ〜」
おでこに冷えピタを貼り、毛布を全身に巻きつけてマスクをアゴへとずらし鼻水をかむダンテは一昨日からの風邪でダウンしていた。
今日は12月31日――――――――New Year’s Eve
バージルが用意してくれた食事を取り、気休め程度で市販の風邪薬を飲む。
全身のだるさを感じて１人リビングのソファーにもたれかかり、外を眺める。
窓からは温かい日の光が差していた。
空は快晴なのにな…
本当だったらバージルとショッピングとカウントダウンのイルミネーションを見に行くはずだったのに… 自分から誘っておいて風邪で寝込んでしまうとは、なんてもったいない。
俺って一応半分悪魔なんだよね…、半魔なのに風邪にやられるって…どうなんだよ？？と思わず自己嫌悪に陥る。
ついてないことに突如仕事が入ってきて愛しのバージルは行っちゃうし…
今年最後の日だっていうのに何も出来なくてまったくもってつまらない。
体が弱っているせいか、どんどんマイナス思考になる。
なんか寂しいな…
「早くバージル、帰ってこないかなぁ〜」
そうつぶやいてダンテは目を閉じた。