日和部屋
□黒の感情
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「っ…何で、曽良くん…」
「何ででしょうね…自分に聞いてみたらどうですか?」
芭蕉さんの口を伝う血を舐め取りながら僕は虚ろにそう言った。
僕の口の中に血の味が広がる。
「っ!!…ゃ、やだよ曽良くん!!何で…これ、解いてよ!!」
僕は芭蕉さんの着物の帯を乱暴に取り払うと、それで素早く芭蕉さんの両手首を拘束し、近くの柱に縛り付けた。
「嫌ですよ…そうでもしないとあんた、逃げるでしょう?」
「何を言って…っ曽良くん…私が何を…っ」
まだ理解出来ないのですか?
僕は頭上に手を固定されて動けない芭蕉さんの足の間に割り込んで下着を無理矢理剥ぎ取った。
「待ってよ曽良くん!!ワケが分からない!ちゃんと説明してよ!!」
「そんなの必要ありません…ただ貴方の身体に叩き込むだけですから」
僕は奪った下着をその辺に投げ捨てると、手始めに胸の突起を攻めた。