日和部屋

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それを聞いて、妹子は太子に怒鳴ったことを悔いた。

「最近妹子忙しそうで、たまに具合悪そうにしてたから…」
「太…」
「お前が帰った後、心配で居ても立ってもいられなくなったから…」

いつものふざけた太子とは打って変わって、本気で妹子を心配しているようだ。

「そしたら…風呂の中で沈んでる妹子を見つけて…。ほんとに死んだかと思った…」

目にうっすらと涙を浮かべ、声を震わせる太子を妹子はそっと抱き締める。

「…さっきは、怒鳴ってすみませんでした…」

言いながら太子を抱き締める腕に力を込める。

「ぁ、の…妹子?」
「太子の気も知らないで…本当にすみま…っく、しゅん!」

くしゃみをした瞬間、微かに笑った太子が自分のジャージの前を開けると、妹子の細い身体を包み込むように抱き締める。

「これなら寒くないだろ?」
「な…っ////太子…!」

互いの素肌が直に触れる感触に、妹子の頬が一気に赤くなる。
心臓が自分でも驚くくらいに早く、大きく脈打っている。

「た、太子…!僕は大丈夫ですってば…っ」
「…妹子」
「太、子…」

太子の腕の中で身を縮こませる妹子の名を呼んで、その口唇に優しく口付けた。

「…すぐに暖めてやるからな☆」
「貴方って人は…////」

ニッと笑った太子に苦笑した妹子は、全てを委ねるように身体の力を抜いた。
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