日和部屋
□満月の夜に
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あと少しで達すると思った直後、いきなり布団を捲り上げられた。
「何やってるんですか?」
「ぁ…っこれは、その…」
いつの間にか帰ってきていた曽良は呆れた様子で芭蕉を見下ろしていた。
「昨日もしたっていうのに…まだ足りないと仰るんですか?」
「ゃ…っ曽良く…触らなっ…」
横になっている芭蕉の下着を取り外して四つんばいの体勢にさせた曽良は、上に覆い被さって未だ萎えることの無い芭蕉の自身を握る。
「今日は貴方に無理をさせてはいけないと思ってしないつもりだったんですが…芭蕉さんがしたいなら仕方ありませんね…」
「んん…っゃ、待っ…て…っ」
激しく芭蕉の自身を擦り上げる曽良に制止の声をあげたが、ことごとく無視され絶頂まで追い上げられる。
「あぁ…っ曽良く…出ちゃ…っ」
「どうぞ」
曽良は促すように先端を刺激してくる。
それに耐えられずに芭蕉の身体が小刻みに震える。
「だ、め…もぅ…っ…ん、うぁっ…!ぁ…っはぁ…曽良…く…」
「…気持ちよかったですか?」
曽良の質問に、達したばかりでまだ荒い息を吐いている芭蕉は微かに頷いた。
「曽良くん…欲し…ぃ…」
「いいですけど、ただであげる程僕も優しくありません…分かりますね?」
「ん…」
芭蕉はのろのろと起き上がり、中途半端に脱げかけている着物も気にせず、胡坐をかいて座る曽良の下肢に顔を埋める。