第二書庫

□なんとかは風邪をひく
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いつも遅刻してくるアイツが来ない


また苛められてんのか、と学校中の不良をシめたがどうやら違うらしい(その時なんでかしらねぇが金を渡された)
どっかで転んで警察にでも厄介になってんじゃないかと警察庁に行って調べたが、そうでもない(俺とすれ違う度に警察官が敬礼してきた)
誘拐されたかと思い、たまたま見つけた指名手配されてる奴に問い詰めたがそうでもない(そいつは泣きながら警察官に助けを求めて捕まりやがった)



「んで、最後に
ここにたどり着いたわけだ」

「リボーン順序おかしいよ普通は最初に家尋ねるよね!?
しかも警察官がリボーンに敬礼とか、お前何者だよ!?」

「あぁ、この前ちょっとな
そんなことより、」

「そんなことで片付けられるかー!!
っ…ゲホっ」


綱吉は大きく咳き込むとリボーンの肩をバシバシと容赦なく叩いた

「ていうか、先生が言ってただろ、今日風邪で休むって」

「あー…その頃は不良をシめてた」

「…………はぁ…」

顎に手を当ててふむふむと頷くリボーンに、ガクッと肩を落としてため息をつく


「大丈夫か?ツナ」

「…あー、もぅ…一人にして」


心配するリボーンの手を退けて布団にくるまる綱吉

「リボーンに風邪が
うつるといけないから、
帰ってよリボーン」

「………」


ごほっと一つ咳をしてリボーンを睨んでいる(つもり)の綱吉


「ツナ」

「何?」

「知ってるか、人にうつすと治るんだぞ」


え、と呆けた綱吉の唇に、
リボーンは同じそれを重ね合わせた










数日後

「なんで…」

「なんで?」

「なんでお前は風邪ひかないんだよー!!」

「俺の愛の力だぞ☆」







おわり

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