FF零式

□Ich unterrichte es
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どうしよう。
ベッドに座り込み、エースは一人考え込んだ。
穏やかな日だった。授業を終え、心地好い光に包まれた教室ではクイーンやセブンは資料を読んでおり、ケイトやシンク、デュース、サイスは何やら楽しそうに話していた。うとうととしていたジャック。トレイとエイト、ナイン、キングの姿はなく、エースは何をするでもなくぼんやりと景色を眺めていた。
異変を感じたのはその時だ。まるでスイッチが入ったかのように身体が疼き、どうしていきなり、と困惑しながら、逃げるように私室へと戻ってきたのだ。
「な…何で、いきなり…」
エースは小さく声を漏らし、身体を丸める。何かおかしなものを食べたような記憶はないし、何かをした覚えもない。だが、身体は疼くばかりで、エースは怖ず怖ずとベルトへと手を掛けた。ベルトのたてるかちゃかちゃという小さな音ですらいやらしく聞こえるのは、こんな気分だからなのか。そっと下腹部に触れれば、猛ったそれがぴくりと震えた。
鎮まれ、僕の身体。
自身で慰める行為をするには勇気が足りず、エースは身体を丸めて自分へと念じる。
火照った身体は熱く、エースはベッドへと身体を横たえる。頬に触れるシーツの感触すらキングとの行為を脳裏に蘇らせ、エースは唇を噛んだ。
「…キング」
小さく声を漏らせば、熱の篭った吐息のような声が漏れ、エースは一人で困惑し、強く瞳を閉じた。
『…いい子だ、エース』
低い、優しい声音が耳の奥に響く。首筋に、肌に落ちるキングの熱い唇。肌を探るキングの手。
身体がぴくりと震え、胸元の突起が疼きだす。
涙を浮かべたエースは、躊躇いながらも腰を浮かせ、下腹部へと手を伸ばした。
くちゅりと濡れた音が小さく聞こえ、エースは熱い吐息を漏らす。触れてしまえば最早止めることなど叶わず、エースはゆっくりと昂りに指を絡める。
濡れた、いやらしい感触が手に広がり、その卑猥な感触がエースの身体を昂らせた。
「…あ…っ…」
小さく声を漏らしながら、エースは胸元のベルトを外し、アンダーへと手を滑り込ませる。制服の上から擦られていた突起は固くなり、エースは指先でそれを愛撫する。
身体がびくびくと跳ね上がり、それを喜ぶように指を絡めた昂りがとろとろと雫を溢れさせた。
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