お題
□丁重にお断りします
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ざばーん。
捕まえてごらんなさ〜い
待て待て〜
…こんな感じのカップル、いまどき居ないだろうけどさ、
せめて、女の子と来たかったよ
海。
俺は今、兄の稜夜と海に来ています。
何が楽しくて男2人で、ってなぁ…
何も楽しくねぇよ。
「さあ、怜。泳ぎましょう!」
「…いやん」
「何でですか〜…」
お前と一緒だからだよ…!!
なんで野郎と一緒に泳がなきゃなんねぇんだよ、俺は女の子がいいの、俺だって健全な思春期真っただ中の男の子なんですー!
つーか、なんでお前、そのうきわ…
いつ買ったんだコノヤロー!!
お前だって知ってんだろ、うちの家計はいつだって火の車だろうがァァァ!!
しかも2つも…、…ん…?
うきわに子供の写真が…、
……それ俺の写真んんんんん!!!
おま…っ、お前、なに勝手に人の写真をうきわにプリントしてんだ海に沈めてやろうか腐れブラコン…!!
「あ、忘れるところでした!怜のうきわも、あるんですよ。使ってください」
「全力で断る」
自分の顔がプリントされたやつなんか、恥ずかしくて使えるわけな…、
「はい。怜のうきわ」
………。
お前の顔かァァァァァァァい!!
余計使えるかボケェ!!
気持ち悪くて触れねぇよ!
俺に近づけるな。あっちへ投げろ、投げ捨てろ今すぐ…!!
「さあ、泳ぎますよ〜」
そして強制かーいっ
はぁ…もう疲れた…
早くおうちに帰りたい。
「俺、日焼けしたくない…」
「なに言ってるんですか。怜だって男の子なんですから、少しくらい焼かないといけません。いつまで、白いアスパラガスみたいな体で居るつもりですか」
悪かったな、白いアスパラガスで。
つか、お前にだけは言われたくねぇよ!
「とりあえず、黄金色が目標ですね」
黄金色かぁ…、え、黄金色?
「…ちょ、もう1回言って」
「ですから…黄金色が僕たちの目標ですね、って、」
いやいやいや…
「小麦色のこと?」
「……」
駄目だこりゃ\(^o^)/
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