りんごふぁいたー小説

□朝りんご
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ぽかぽか暖かい…
気持ちいいけど息苦しくて、俺は薄く目を開けた。

これは、手…?

パジャマの下に滑り込んできて、胸元と内股をまさぐってくる細い指がくすぐったくて、少し体をよじる。
振りほどきたいけど、体が動かない。

「ん…」

きゅっと胸の飾りを摘まれ、鼻にかかった声を出してしまう。

「怜、起きて下さい…」

甘く低く耳元で囁かれ、ふるっと体を震えた。

「っ綾夜…いい加減にしろよ」

精一杯の低い声で、悪戯してる兄に言うと、後ろから俺を抱きしめている兄、綾夜はクスリと笑って離れていった。

「ご飯できてますからね。早く降りてきて下さい」

綾夜の得意の営業スマイル。
ちょっとムカつく…

ぐぅー

…とりあえず、ご飯食べよう。


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