短編小説

□また君に逢えたら
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そう言われて俺は急いでメールを開いた。その紙とメールには俺をクラス1stにするという皆が書かれていた。

「おめでとう、これで晴れてクラス1stね。しかも最年少の」
「うれしかねぇ」
俺は紙を破り捨て魔法で灰にしばらまいた。
「埋め合わせかよ」
「認められたのよ。ま、こういろいろ立て続けに起こった後に喜べる人もどうにかしてるけど」
「…ザックスは本当に…?」
シスネは首を横にふった。
「今のところは何とも言えないわ」
「そうか…」
やけに落ち着いている自分に驚き腹がたった。するとシスネは意外そうな顔で俺を見てきた。
「なんだよ」
「いや。もっと憤慨するんじゃないかと思って」
「俺はいつもそんなに子供っぽいかよ」
「いや、そんなんじゃないけど」
俺とシスネは寂しく笑いあった。

とりあえず気を取り直していかなければ。もしかしたらザックスは死んでないかもしれない。

「ザックスなんだけどね、実は目撃情報があるの」
「ほんとか!?それなら…」シスネが俺の言葉を遮る。
「最後まで聞いて。それと宝条博士のサンプルが逃亡中なんだって」

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