「むふふ…見つけたー!!」
という声と同時にダダダッとものすごい勢いで走ってきたのは昭仁さん。変態だ。変わった人だなぁって最初は思ってたけど違った。私を見つけるとこうやってものすごい勢いで走ってくるし、昭仁さんに捕まると異常なスキンシップの餌食となる。さりげなく尻を触ったり胸を触ったり…
と、とりあえず逃げなきゃ!
走ってその場を離れ、近くにいた人に助けを求める。が、誰も助けてくれない。みんな同情の眼差しを向けてくるだけ。晴一さんにも必死に助けを求めるが目を背けられた。くそー!
その後も逃げるが敵うはずもなく、呆気なく捕まった。
「なんで逃げるんー?」
ぎゅーっと私に抱きつきながらいつもよりちょっと悲しそうに聞いてきた。
「だって昭仁さん、変態なんですもん」
思った通りのことを言ってみた。もしかしたらショックでこんな風に抱きついたりしてこなくなるかもしれない。でもさすがは昭仁さんだった。
「んふふー♪わしは変態じゃもん」
み、認めたー!!自分で変態って気付いてたー!!しかも変態って言われて嬉しそう!またさりげなく尻触ってるし!
「昭仁さん…お尻触らないでください!」
「これくらいええじゃろ。スキンシップじゃ、スキンシップー♪」
それは…
スキンシップじゃなくてセクハラです
(ぎゃー!どこ触ってるんですか!)
(どこって、)
(言わなくていい!とりあえず離して!)
(いやじゃー)
ただの変態になってしまった…^^;