小説

□ドッジボール
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ツナが起きた時、既にリボーンの姿はなかった。
その代わりに、残されていたのは一枚の書き置き。

「10時までに、並盛中に来い。
遅れたら許さねぇぞ!
     byリボーン」

ツナが時計を見ると時刻は9時45分。

ツ「また、一体何やるつもりなんだよ!!」
文句を垂れながら、ツナは急いで学校に向かった。


〜in並盛中〜

「十代目〜!!」
獄寺はツナの姿を見つけるやいなや、にこやかにツナの下へ走ってくる。

学校の校門前では、見覚えのある面々が集まっていた。

守護者をはじめ、その他にもビアンキ(ゴーグル使用)、京子、ハル。
そして、クロームを含む黒曜メンバーもいる。


ツ「え…ちょっと待って。みんなリボーンに呼ばれて来た訳!?」

獄「は…「あぁ。
ツナが一番最後だぜ」

獄寺の後ろからひょっこりと山本が現れた。
獄寺は怪訝な顔をして山本に掴みかかる。

獄「おい野球バカ!!
十代目に失礼なこと言うんじゃねぇ!」
山「あはは」

こんな状況でも山本は、にこやかに笑う。

山「小僧が向こうで、首長くして待ってるぜ」

そう言うとツナの腕を掴み歩きだす。

獄「十代目に気安く触れるんじゃねぇ!!」

その後を、獄寺が慌てて追いかけていった。



校庭には、リボーンを中心とした小さな人だかりが出来ていた。

ツ「リボーン!!」

今回の騒動の主犯者を見つけたツナは
人をかき分けリボーンのところまでたどり着く。

リボーンは着物の女性と楽しそうに話をしていた。

リ「ツナか。遅ぇぞ」
ツナに気付いたリボーンは話を止め、ツナにキックを喰らわせる。

ツ「痛てッ!!
いきなり人呼びつけておいて、遅いはないだろ!!
こんな見ず知らずの人達まで巻き込んで、何を企んでるんだ!?」

リボーンは、片手を挙げてツナを制止する。

リ「それはこれから説明するから黙ってろ」
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