捧げ物

□愛してる、何度だって言ってやる!
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今日は頑張って付き合っているあいつに素直に言ってみた。


「円堂、好きだ」


「・・・ありがとう南雲」


でも円堂の反応が期待していたものとは違っていたから俺はムッとした。


「お、お前な!もうちょっと嬉しそうにしろよ」


こんなことめったに言わないんだからな!


「え、俺嬉しいぞ?」


いや全然そう見えねぇし。

俺はちゃんと俺の思いがこいつに届いてるのか不安になってきた。


「・・・じゃあ何て言えばよかったんだよ」


「『好き』の他に南雲が言われて嬉しいって思う言葉ないか?」


円堂に背を向けて考えてみた。


好きの他・・・?そりゃやっぱり。


「・・・愛してる」


「うわ・・・」


「ん?」


円堂の方を見ると顔が俺の髪の色なんかよりも真っ赤になっていた。


あーこいつが言って欲しかった言葉って。


合点がいった俺は円堂の腕を引っ張って引き寄せる。


「・・・円堂」


「は、はい!」


「・・・愛してるぜ、円堂」


「・・・南雲のバカ」


てっきり俺もって返ってくると思ったのにバカって何だコラ。


言い返してやろうと思ったら、


「あのさ、もう一回言ってくれないか・・・?」


なんて真っ赤な顔で目を潤ませて小さい声で言われたから


俺の怒りなんて何処かに吹っ飛んだ。


「一回だけでいいのか?」


そしたらこいつすごい勢いで首を横に振ったんだ。


それがたまらなく愛しくて、抱き締めた。




愛してる、何度だって言ってやる!



END



SUNNY*SUNNY様に捧げました。
こんな拙すぎる文でよかったのかなとかなり不安です(汗)
とりあえず叫んでおきます。
南円万歳!!
 

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