シャングリラ





幸せだって叫んでくれ

たまにははっきりとゆっくりと

俺が聞こえるように









あーあ






「だいじょぶ」

「ほんと悪い」

「だいじょぶ」




あーああ




「ほんとに?」

「だいじょぶ」




あーあ




「来週はいっぱい会えるようにするから」

「いや、そんな気にすんなよ、だいじょぶだから」




あーああ





「ばーか!」

「あ?」

「さみしーとか言え」

「は」

「もっと怒れ」

「…」

「ざんねんがれ!」



「…」




あーあ



「我慢すんな!」

「お前が会えねえっつたんじゃんか」

「まあそうだけどな!」



「だってどうしようもないじゃん怒っても

そりゃ残念だと思ってるよ」





シャングリラ!





「よーし、毎回それを全面に出してくれると俺は嬉しい」




「いいや、意味わかんない」






だめな大人って叱ってもいいよ。


俺はずっと多分こう。

おまえはずっとそう。





だけどたまに、

弱さだとか
幸せかどうかとか
好きだとか

その口から聞きたいと思うんだって。







だから、世話がかかる俺でごめん。



だから、だめな人って叱っていいよ。













081207

わがままあすま/Chatmonchy/シャングリラ

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